組織のコーチングは通訳【毎日更新2,297日目】
2017年05月02日
中村です。
コーチとしていろんな形で
企業の支援をさせていただいて
います。
1対1のコーチングとちがって、
企業という組織にコーチとして
入るなかで意識的に行っている
ことがあります。
それは、それぞれの発言を
通訳していくということです。
もちろん、私の支援している
会社はみなさん日本語で会話して
いて外国語を通訳するわけでは
ありません。
それでも、一人ひとりの話す言葉
の意味は、それぞれ微妙に異なって
います。
なかには、おなじ言葉でもかなり
違った意味で使っていることも
あります。
そのことに互いに気づかずに
コミュニケーションのズレが
生じていることがよくあります。
「言ったでしょ」
「聞いていない」
「そんな意味で言ったのでない」
「そんなの分かるわけない」
などと、つまらない行き違いが
チームワークを乱しています。
特に経営者の言葉が、その真意が
社員さんたちに伝わっていなかったり、
社員さんたちの気持ちが、経営者に
届いていなかったりしています。
これは、立場が違うのである意味仕方が
ないことです。
それをわかった上で、互いに言葉の背景
にあるものを察知し合えばいいのですが、
簡単ではありませんね。
そこで、コーチが間にはいって通訳して
何を共通理解していて、どこが違っている
のかを確認していきます。
単に単語を翻訳するような通訳ではなく、
話全体の流れから何を伝えたいかという
深い部分を探って確認しながら進めて
いきます。
言葉を通訳するというより、
意味を通訳するようなものです。
こうして確認していくと、じつは
ズレはほんの僅かでしかないという
ことがよくあります。
なのに、その小さなズレが大きな
問題に発展してしまっているのです。
一人ひとり頭の中にある辞書にかかれた
言葉の意味は少しずつ違っています。
その個人の辞書をすりあわせていくと
組織のチーム力が高まっていきます。
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