たとえ話がうまい人は、

相手に伝わる事例を話すには?

昨日のブログの続きとなります。

セミナー・研修講師として、解説だけでなく事例を話すことも大切だと書きましたが、これは何も講師に限ったことではないと思います。

仕事のあらゆる場面で、自分の思いやお願いを相手に伝える時。

もちろん、日常会話でも自分の感動したことや、気持ち、意見などを伝えたい時。

そうした時に、「受け取ってもらえ、こちらが伝えたい意図を理解してもらえるための事例」を、適切に用いることができると、とても効果的です。


 自己満足でなく、相手のための事例を話す


そのために必要なことは、

とても単純で、

簡単なことですが、


 ネタを集める


ことだと思います。

自分の伝えたい事に関する事例を複数集めるのです。

例えば、

”コーチングでは、相手の話を聴くことを大切にしており、自分が聴いてもらえないと感じると相手に対する信頼関係は築きにくいのです。”

という説明をするときなども、

・仕事で上司が話を聴いてくれなかった時

・友人に相談したのに、一方的にアドバイスされた

・子どもが話しかけてきたのを「忙しいから、あとで」と遮った

など、いろんな生活のシーンでの事例を集めます。

もちろん、自分の経験を事例にするのが一番伝わるのですが、自分の経験では限られてしまいます。

そこで、ファミレスで待ち合わせしているときに、他のテーブルの様子を観察したり、人から聞いた話も使えそうならストックしたり、本を読んでいて「これは!?」と思えるものはメモしたり、、、

と、日常から、いろんな事例を集めるようにしています。

そして、相手の反応を見ながら、どの事例がいいのかをストックした引き出しから持ち出して試す。

これを普段から意識していると、


 たとえ話がうまくなる


という効果もあるようです。

そして、たとえ話を考えるプロセスは、自分の伝えたい内容が本当にその事例で伝わるのかと、思考を整理したり深めたりする効果もあり、私のひとり思考トレーニングメニューの1つにもなっています。

たとえ話は、難しいことを分かりやすく伝えるための、とても効果的な方法ではないでしょうか。

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プロフィール

中村 慎一

  • ビジネスコーチ
  • オフィスエンカレッジ代表
  • 銀座コーチングスクール富山校代表

富山県魚津市出身
新潟大学法学部中退後、2度の転職で 土木コンサルティングの会社へ。2年で取締役就任。2006年コーチングサービスを専門に提供するオフィスエンカレッジを設立して独立。
日本海側でのコーチング普及を目指して日本コーチ協会日本海チャプターの設立に携わり、 チャプター代表を務めるなど、富山でゼロからコーチング市場を開拓してきた。
起業家、経営者・管理職へのエグゼクティブコーチング、企業等でのコーチング研修など、経営戦略とコーチングを合わせたビジネスのサポートを中心に活動している。2012年4月からは、地方銀行の経営相談員としても活躍、社長が元気で前向きになるとの好評を得ている。
毎日更新のブログは連続1,000日を達成して継続中。

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