自分の「言葉」を持っていますか
2009年08月06日
私が勝手に「メンター」だと思って師事している経営者がいらっしゃいます。
先日、その方が中学2年生100名ほどの前で講演されたそうです。
ご自身のこれまでのキャリアと、人生で大切に思っていること。そして中学生として知っておいて欲しいことを語ってきたそうです。
後日、その中学から生徒の感想文を送ってきたそうです。
読ませていただき驚きました。
中学生の感想文の中で心に残った言葉として、もっとも数多く挙げられていたのが、
「陰徳」
でした。
その経営者は、まさに陰徳を大切に人生を歩んでこられた方だと私は感じています。
そうしたご自身の人生を表現する言葉だからこそ、しっかりと中学生に伝わったのではないでしょうか。
理論や理屈でなく、実践してきて今も実践されている。
そうした「自分の言葉」だからこそ、初めて聴く中学生にもその言葉の持つ背景が短時間に感じ取れるのでしょう。
40代、50代の経営者や教師でも「陰徳」という言葉を知らない人が増えているようです。明治期までは、官僚や教育者という人は必ずこうした東洋哲学の人間学を学んでいたそうです。そうした学びと実践のなかで、自らに拠り所とする思想・言葉をしっかりと打ち立てていたのでしょう。
私も、自分を表す言葉として、実践に挑戦し続けている言葉がありますが、いまだ未熟で恥ずかしくて公表することができません。
まだまだ日々の行動を磨きあげて、説明なくとも伝わるようになるまで続けていきます。