部分を改善しても全体は良くならない【毎日更新2,450日目】
2017年10月02日
ビジネスコーチの中村です。
物事を理解することを「分かる」
と言います。
分かるという言葉が示すように
分解して分けていくことで、
その部分の詳細を理解していく
ことになります。
では、その部分を理解したら
全体は理解できるのか?
原因となる部分を特定して
改善したら全体が向上するのか?
シンプルな構造のものなら
可能かもしれませんが、
複雑な構造体では難しいでしょう。
たとえば、
人間がそうですね。
部分の臓器を理解したら、
体全体の健康はコントロール
できるかというと、そんな単純
じゃないですよね。
最近の医学でもそうした全体を
捉えることの重要性が注目され
てきているようです。
個々の臓器はネットワークで
つながっていて、その関係性
全体のバランスが大事だと。
これは東洋医学では古くから
いわれてきた考えですね。
同じことが、「やる気」などの
人の感情にかかわる部分でも
言えると思います。
昨今「脳科学」と題して、
人の気持ちは全て脳の機能で
説明できる、というような話が
たくさん見聞します。
身体のいろんなコントロールの
司令塔であると。
確かに多くのコントロールを
担ってはいるでしょうが、
全てが脳であると言い切るには
私は疑問があります。
医学的にも、どうも脳以外が身体を
コントロールしていることが分かって
きているようですね。
これも、日本古来の武道では
ずっと伝えられてきたことです。
頭で考えては身体をコントロール
しきれないと。
身体の潜在能力を発揮するには
頭だけでなく、身体全体の使い方
を整えないといけないということが
動作の型に込められています。
部分を分析して、機能分担をして、
その機能を磨けばいいというもの
ではないのです。
全体の関係性が重要です。
これは一人の人間で言えるだけでなく、
人が集まった組織でも同じですね。
誰か個人に責任や原因を特定しても、
組織の問題の本質を解決することが
できません。
組織の問題は、構成する人々の
関係性に関わっています。
この見えない、捉えにくい
全体の関係性を大切にしなければ
なりません。
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