完成させない美意識【毎日更新3,189日目】
2019年10月12日
小学生のときに、京都の知恩院に
泊まって修行したことがあります。
実家が浄土宗の檀家で、熱心な
信者だった祖母の勧めでよく
わからないままに参加しました。
いろんな学びや体験がありましたが、
なかでも強く記憶に残っている教えが
あります。
それは、屋根にわざと置き忘れたかの
ように数枚の瓦が載せられている理由
です。
知恩院のホームページにこう説明され
ています。
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葺き残しの瓦
御影堂から離れた場所でその瓦屋根を望むと、
大棟の中央に4枚の瓦が置かれていることに気がつきます。
立派な棟に不似合いとも思えるこの4枚の瓦。
御影堂が竣工した時に名工左甚五郎があえて
残したままにしたといわれています。
「満つれば欠くる世の習い」
―満月になった月がやがて欠けていくように、
栄華を極めたものはやがて衰退に至る―
という意味の故事にちなんで、わざと瓦を置くことで、
まだ知恩院が発展途上であることを示しているのです。
(中略)
これは人間も同じで、自分を不完全な人間だと
思うからこそ、より頑張ろうとしたり、
他者と補い合おうとする気持ちが生まれるのではないでしょうか。
昔の人は、人の世の常の本質をよく知っていたのですね。
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完成したものは壊れていく。
それは人間も同じ。
自分はもうわかった、理解した、
できている、そんな気持ちになった
ときが衰退の始まり。
未完成を認めて受け入れるから
向上しようとする、他者とも補い
あおうとする。
この美意識はずっと大切にして
いたいと思います。
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行動習慣道場「一簣」
11月4日(月・祝)
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