回転速度の違い【毎日更新2,427日目】
2017年09月09日
ビジネスコーチの中村です。
初めて運転した車はマニュアル車
でした。
ギアチェンジのたびに、クラッチを
切って、回転数を合わせてつながない
とギクシャクしました。
そこをスムーズにできると、
エンジンにあまり負荷がかからず
滑らかに加速できました。
なぜ、こんなことを思い出したかと
いうと、先日の企業研修で気づく
ことがあったからです。
先日の研修では、多面的・多角的に
考える練習をしてもらいました。
問題を分解して、視点を抽象度と
具体性の階層を行き来させながら、
意見と事実を分解する作業です。
「これくらいの時間を使えば
ある程度はできるだろう」と
予測して研修を組み立てていた
のですが、
実際に取り組んでもらうと
私の予想より時間がかかって
しまい、思ったようなところ
まで進むことができませんでした。
私の組み立てのミスです。
受講生の方が苦しんでいるので
いくつかの問題を私なりに
分解していくプロセスを見せた
のですが、それでもなかなか
ついてくるのは難しいようでした。
その時に、ふと思ったのです。
私は、この思考方法をもう何年も
日頃から練習しているので、
気付かない内に思考の回転速度が
かなり上がっているのかもしれない、
と。
その回転速度で、まだうまく回転して
いない人にいきなり触れてしまうと、
相手にとってはついていけないのは
当然だと思いました。
マニュアル車で、回転数があわない
ギアに無理やり噛み合わせようと
しているようなものだと。
自分ができるからと、つい自分の速度
をいきなり求めてしまっていました。
振り返ってみれば、私もこの思考方法に
取り組み始めたときには、時間がかかって
いたし、なかなかスムーズにはできて
いませんでした。
そうした初心を思い出して、速度を
落として伝える必要がありました。
こうしたことは、今回の研修に
かぎらず、いろいろ思い当たること
があります。
自分が経験が多くて、いろいろ思索した
考えを、つい自分の回転速度で相手に
伝えてしまうクセがあります。
そうしてしまうと、相手はたいてい
「この人、何いってるの?」という
表情になります。
「AだからB,BだとC、CだとD,
だからAだからDになる」
というような話を、
つい間をすっ飛ばして
「AだからDでしょ」と
やっているようなものです。
初めて聞いた人にとっては
意味がわからなくて当然です。
何かを教えるときや、意見を交わして
話し合いをするときには、
お互いの思考の回転速度を確認しながら
あわせることをもっと大切にしたいと
思います。
◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
『実践読書会』
『起業1年目の教科書』に学ぶ
失敗しない勝者の起業術
<9月25日開催>
昼の部 13:30〜16:00
https://goo.gl/PQBdZu
夜の部 18:30〜21:00
https://goo.gl/XRhRQv
◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
『コーチング無料体験講座』
銀座コーチングスクールの雰囲気を体験できます
http://www.ginza-coach.com/school/area03/toyama.html
◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━