あってはならない【毎日更新2,661日目】

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ビジネスコーチの中村です。
 
事件や事故がおきると、
街角のインタビューや
テレビキャスターや解説者が、
 
「あってはならないことです、
二度と起きないようにして欲しい」
と言っていることが多いですね。
 
 
たしかに、事故や事件は起きない
ほうがいいです。
 
 
ビジネスでもトラブルは起きない
ようにしたいものです。
 
 
では「あってはならない」と
言っていればそれで防げるの
でしょうか?
 
 
 
言うのは簡単ですが、実際に
防止するのは簡単ではありません。
 
 
防止策を完璧にするには、いろんな
ケースを想定しなければなりません。
 
 
過去の事例を全て洗い出す必要も
あるでしょう。
 
 
まだ起こったことのない事態まで
想像することも必要です。
 
 
そうして想定できるあらゆる事態
を網羅して、それぞれを予防して
発生しないようにするなんて、
現実的には不可能です。
 
 
 
「あってはならない」ことを
防止するには、もうひとつの
視点も必要だと思います。
 
 
それは「あったらどうするか」
という視点です。
 
 
最善の防止策を講じるが、
それでも発生したらどう対処
するかをも考えておくことです。
 
 
これをしっかり考えておけば、
事件や事故の初期段階で迅速
な対応ができて、拡大を防げ
ます。
 
 
この「あったらどうするか」
を考えていないと、事件や事故の
兆候や発生初期段階に遭遇しても
 
「あるはずがない」と無視して
しまい、取り返しのつかない事態
まで進展してしまいます。
 
 
「失敗のケースなんて考えるな、
ただ信じてやればいい」という
極端な前向き思考だとよくある
ことです。
 
 
「あってはならない」と強く思う
からこそ「あったらどうするか」
ということにも正面から向き合い
ます。
 
 
それを見ない振りをするのは
逃げていることになります。
 
 
「あったらどうするか」を
考えておかないことが、
最大のリスクだと思いますよ。
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プロフィール

中村 慎一

  • ビジネスコーチ
  • オフィスエンカレッジ代表
  • 銀座コーチングスクール富山校代表

富山県魚津市出身
新潟大学法学部中退後、2度の転職で 土木コンサルティングの会社へ。2年で取締役就任。2006年コーチングサービスを専門に提供するオフィスエンカレッジを設立して独立。
日本海側でのコーチング普及を目指して日本コーチ協会日本海チャプターの設立に携わり、 チャプター代表を務めるなど、富山でゼロからコーチング市場を開拓してきた。
起業家、経営者・管理職へのエグゼクティブコーチング、企業等でのコーチング研修など、経営戦略とコーチングを合わせたビジネスのサポートを中心に活動している。2012年4月からは、地方銀行の経営相談員としても活躍、社長が元気で前向きになるとの好評を得ている。
毎日更新のブログは連続1,000日を達成して継続中。

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