少年のような目

少年のような目をした高校の先生に会いました。

友人の紹介で会った、農業高校の先生なのですが、目がまるで少年のようで、作物の話をしているときの姿は、子供そのもののようでした。

その先生は、肥料や農薬を全く使わない稲作や、休耕田をそのまま活用して栽培する野菜に取り組んでいらっしゃいました。
肥料や農薬を使わない稲作は、今年が3年目でやっと先が見えてきたとのことでした。

そんな話を聴いていてふと思ったのは、「米作りは、年に1回しかチャレンジできない。」ということです。

仕事でもスポーツでも、チャレンジの機会は自分で何度も作り出すことができるものが多いですが、自然を相手にする農業では、気候や作物にもよりますが、チャレンジは年に1回で、1年かけなければ取り組んだ結果は分からない。

時間軸の単位が、あわただしい現代社会とは違う、ということに気づきました。

年に1度しかトライできないとなると、人生でトライできる回数も見えてきます。
そうなると、当然ながらその1回に対する”想い”というのは、大変なものになるでしょう。

ゆっくりしか結果がでない、年に1度しかトライできない。
そうした制約が、かえって真剣な人を育てるのかも知れません。

初めて訪れた農業高校でしたが、その広さと空気感、そして人は、別世界のような落ち着きを漂わせるものでした。

こうした教育者がいるということに、とても安心し、富山にこうした学校があることを誇りに思えてきました。

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プロフィール

中村 慎一

  • ビジネスコーチ
  • オフィスエンカレッジ代表
  • 銀座コーチングスクール富山校代表

富山県魚津市出身
新潟大学法学部中退後、2度の転職で 土木コンサルティングの会社へ。2年で取締役就任。2006年コーチングサービスを専門に提供するオフィスエンカレッジを設立して独立。
日本海側でのコーチング普及を目指して日本コーチ協会日本海チャプターの設立に携わり、 チャプター代表を務めるなど、富山でゼロからコーチング市場を開拓してきた。
起業家、経営者・管理職へのエグゼクティブコーチング、企業等でのコーチング研修など、経営戦略とコーチングを合わせたビジネスのサポートを中心に活動している。2012年4月からは、地方銀行の経営相談員としても活躍、社長が元気で前向きになるとの好評を得ている。
毎日更新のブログは連続1,000日を達成して継続中。

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