上越でコーチングと対話法
2006年08月28日
きのうは上越での「対話法」と「コーチング」のワークショップに参加してきました。
上越では日本コーチ協会日本海チャプター副代表の赤塚さんが積極的に活動されており、毎月コーチングの勉強会を開催されています。
今回は、「対話法」を勉強している会との共催でのワークショップでした。
「対話法」の原則は”自分の考えや気持ちを言う前に、相手が言いたいことの要点を、相手に言葉で確かめる”ということ。
相手の言った言葉だけでなく、言葉にならない伝えたいことを「・・・ですね」「・・・ということですね」と”確認型応答”をするというシンプルなものです。
この確認をすることで、心理的な安心感や信頼感をはぐくみ、お互いの本音が言いやすい雰囲気をつくることが目的です。
実際にペアワークを行いましたが、「なるほど確かに」と思うところと「少しまどろっこしい」という気持ちの両面がありました。
コーチングでの「認める」と重なりが大きいと思いますが、これだけでは展開に時間がかかり、行動へ結びつけるのはむずかしいかと感じました。
ラポールを築くステップでは有効ですが、そこから”気づき”を引出すには質問やフィードバックを使うほうが効果的ではないかと思います。
あえて表現するなら傾聴スキルの一部を抜き出して形にしたもので、対人援助手法の入り口として取り組みやすいものだと感じました。
いろんな入り口があって、結果として相手を勇気付けたり、前向きな行動に結びつけることができるなら、それが対話法でもカウンセリングでもコーチングでもなんでもいいのだと思います。
要は、相手を援助したいと思う側が、自分の手法に囚われずに相手にとってより効果的な手法を選んで用いることができる『能力の幅と柔軟性』が大切なのだと考えています。