『知識をもっていることと、
それらの知識を適切に使うこととは、
まったく別の能力なのである』
最近読んでいる本の一節です。
こんな実験がありました。
学術的に妥当なものと不適切な
説明文を用意します。
さらにそれぞれに、科学的用語を
含むものと含まないものを2種類、
計4種類を用意します。
1)学術的に妥当で科学的用語なし
2)学術的に妥当で科学的用語あり
3)学術的に不適切で科学用語なし
4)学術的に不適切で科学用語あり
これらを、一般人、専門家、そして
学生(専門講義を半年聴講)に判定
してもらうものです。
もちろん専門家は、2)を高く評価し、
それ以外を評価しません。
一般人は内容が妥当な1),2)に
加え、4)も評価します。
科学的用語があると妥当だと思って
しまうのですね。
ここで問題なのが学生です。
多少の科学的知識を身に着けた学生は、
2)を評価するものの、内容が妥当な
がら科学的用語を使われていない1)
を評価しないのです。
これで分かるのが、知識をもっている
だけで、それを適切に使うトレーニング
をしてないと、たんに専門用語に惑わさ
れる可能性が高いということでしょう。
よく、いろんなことに「科学的に」と
いう言葉を安易につかって、
やたらと「○○の法則」「**原理」
などの専門用語を使う人いますね。
最近顕著なのが、”宇宙の理論”だとか
”量子力学的に”だとか、”最新脳科学”とか、
”医学的に”などの言葉とそれらの専門用語
にこじつける説明、、、
こうした、ちょっと知識をもつとむやみに
使いたくなることを「知識の誘惑幻惑効果」
と言うそうです。
専門用語を使うことで正しさを主張したい
のでしょうが、論理構成がとても雑になっ
ているものが多いですね。
知識を学ぶことは大切ですが、
安易に自己流で使うだけでなく
使い方も学びトレーニングすることが
大切だと思います。
そうしたものが『智慧』に昇華して
いくのでしょう。
◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
行動習慣道場『一簣』
3月1日(月)
https://fb.me/e/1WhCFTFKN
◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
『起業1年目の教科書 実践読書会』
3月4日(木)
午後開催
https://fb.me/e/d2tx0KWtB
夜開催
https://fb.me/e/25Rb74qfK
◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
『コーチング無料体験講座』
銀座コーチングスクール富山校
の雰囲気を体験できます
http://www.ginza-coach.com/school/area03/toyama.html
◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━