よく聞かれる質問に「お勧めの本」を教えてください、
ということがあります。
これは、とても答えにくい質問です。
何のためにどんなことを知りたくて、本を読もうと思っているのか?
それが分からないと、お勧めした本が相手にあっているかどうかわかりません。
そして、簡単に推薦本を求める人は
手軽に情報を手に入れようとしていないか
ということを感じるのです。
手軽に入手したものは、すぐに忘れる
本当に知りたいと思うなら、自分で関連本を数冊読んで疑問やさらに知りたいことを明確にしてから質問されると、どんな本がいいかをお勧めしやすくなります。
この一見遠回りになプロセスが、私はとても大切だと思っています。
「あなたは探す手間を省いていませんか?」
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私も、関心ある分野がでてきたら、数冊は購入して読むようにしています。
そのうえで、その分野に詳しい人に質問すると、本ではわからないような深い話が聴けて、本の行間がさらに読み取れるようになると思っています。
それに、これまでの私の経験では、
セミナーなどでさらっと触れた本やテーマに、本気で関心を持った人は自分で調べて本を読み、その感想を後日伝えてくれます。
手軽にお勧め本を訊いてくる方は、その後の感想を言ってくることもあまりないですね。後日「あの本どうだった?」と質問すると、「いや、まだ読んでなくて・・・」ということもしばしば。
こちらは、真剣に考えて本を紹介したつもりなのですが・・・