ビジネスコーチの中村です。
規則やルールと聞くとどんな印象を
持ちますか?
堅苦しいとか、束縛されるとか、
自由がないとか、ネガティブな
イメージを持つ人も多いのでは
ないでしょうか。
どんな企業や組織・チームなどにも
規則やルールがあります。
それは実際には何を縛っているの
でしょう?
たしかドラッカーの書籍だったと
思いますが、こんな趣旨の記述が
あったと記憶しています。
”規則やルールが縛っているのは部下やメンバー
の行動ではない。
社長や理事長、会長、リーダーといったトップの
独断的決定を縛るものである”
トップや管理職には物事を決定する権限が
あります。
ですが、それは『権限』であって『権力』
ではありません。
企業や組織の目的から外れないために
規則やルールで権力を限定しているから
権限なのです。
社員やメンバー以上に、上に立つものは
厳格に規則やルールを守らなければなり
ません。
そして物事を決定したり決断するときは
その規則やルールの大元となる目的から
外れてはいけません。
『権限』を理解しているトップは
そうした目的や規則から決定します。
なので、個人的には違う意見をもって
いても、規則やルールからの選択を
優先します。
ところが、
「私が社長だから決める」
とか
「○○長の私に決定権があります」
などといった言葉を
自分で口にするようだと
規則やルールからの判断よりも、
個人的な意見を優先して権力に
なっているおそれがありますね。
いろんな団体で「長」とつく人を
たくさん見てきました。
『権限』を常に意識して自分に厳しく
しながら、逆にメンバーには寛容に適用
して遊びや失敗を許す「長」もいました。
「俺が決める」と『権力』をさかんに行使
する「長」もいました。
長期的な組織の発展と、着実に人が育って
いくのはこの『権限』型の「長」でしたね。
『権力』型の「長」のもとでは短期的には
派手な成果を上げられたりもしますが、
ほとんど長続きしなかったです。
なにかと「長」としての権利を使う
ものの、いろんな細部で自分が規則や
ルールに従っていないことを隠そう
とする。
中にはそうしたルール破りを自覚症状なし
にやっている「長」も結構いましたね。
こうした『権力』型組織では表面上は活発に
見えても、内部の問題をたくさん抱えている
ケースが多くありました。
規則やルールは、
ポジションが上がるほどに厳しく適用し、
逆にポジションが下がるほどに柔軟に
適用していくのがいいと思いますね。
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