どっちの未来を向くか

緊急事態の対応。

目の前でけが人をみてどのように声をかけるか。

これまで、交通事故現場や、スポーツで大ケガの場面に結構遭遇してきました。

そこでのケガ人への声かけのパターンが、2通りに分かれるように感じています。

 a)大ケガだからいそいで病院へ行かないと大変なことになる。

 b)たいしたことないけど、念のために病院へいこう。その方が安心できるよ。

ケガをした当人の表情をみていて、声をかけられたあとの変化がわかれます。

a)のパターンでは、たいてい不安が増大し、なかにはパニックになった人もいました。

b)のパターンでは、不安ながらも落ちついていました。

違いは何か、


 ネガティブな未来を想像させるか

 ポジティブな未来を想像させるか


事実はケガをしている。

それは伝えます。

が、

それが大ケガなのか、たいしたことないかの判断は、医師の役割。

そこまで迅速に安全に受け渡すのが、現場に遭遇したものの役割。


 気持ちを前向きにしてあげる


人間は感情の動物。

どちらの未来を想像するかで気持ちが変わってしまいます。


コーチは、相手のポジティブな未来にむけた自発的行動を促すのが役割。

ケガという緊急事態でも、相手の気持ちを前向きに保つサポートはできます。

どんな場面でもコーチとしてのあり方は役に立ちます。

昨日も久しぶりにケガの場面に遭遇。

次男がスキー場で大転倒。近付いてみると頭から出血。

当然b)の声かけで、そのまま救急センターへ運びました。

結果は、3針縫合で済みました。

搬送・診察・治療中も泣かずに平気な顔でいました。

本人は、もういつから思い切り遊べるかを心配しています。

さすがに子供は前しか向いていないようです。