自分に焦点を当てるのが怖い?

「”気付き”をシェアして下さい。」

と言われて、何を言いますか?

先日参加したセミナーでは、1つのセッションの終わりにグループで気づきをシェアすることを繰り返しました。

そこで、自分の気づきを言わずに、他のメンバーの発言を「解説」したり「アドバイス」する人がいました。

そして本人は、自分の気づきは全く言わずに、セミナー内容について自説をベースに解説をしています。

コーチングスクールのクラスでも、これに似たケースが起きます。

そうした場合はすかさず「それって解説ですよね。『考えた』ことではなく、『感じたこと』を言葉にして下さい。」と伝えています。


 『考えた』ことではなく、『感じたこと』


これが素直に出来る人ほど、学びを実践につないで成長するスピードが速いと感じています。

感じたことを言葉にすることは、自分に焦点を当てること。

自分をメンバーの前に自己開示すること。

それには勇気もいります。

それを乗り越えたその瞬間、それが本当の学びと成長の瞬間ではないでしょうか。

一方で、傍観者のような解説を繰り返す人は、どこかで聞いたり学んだ「知っている事」を使って、それを自己理解のためではなく、他者を批評するために使っています。

そうした人は、たいてい「知っている」けど「できていない」と感じるのは、私だけでしょうか。


 自分に焦点を当てるのが怖いのでは?


でも、それならなぜに高額の費用を支払い、時間を使ってセミナーに参加しているのか?

もし成長のためでなく、現実逃避しながら自己満足のための参加だったら、せめて他者の成長のジャマはしないで欲しい。

学びを共有する場では、自分に焦点を当て、その気付きを勇気をもってシェアすることが、自分の成長であり他者の成長の刺激にもなる。

互いに学び合う場を大切に。