セミナーと講演会の違い

昨日は、ある団体の依頼で2時間の講演をしてきました。

セミナーや研修講師は頻繁にやっていますが、講演は久しぶりでした。
会場はホテルで、「講師の先生がご入場されます。みなさん盛大な拍手でお迎えください。」
との司会のアナウンスで、拍手の中、先導されての入場でした。

そこで、いつもの僕のペースにズレが生じたのかもしれません。

講演が始まって、つかみのネタのつもりが、いまいちの反応。
しばらく話を続けるものの、なにかリアクションが乏しい。
そのうちに、僕の声もだんだん単調になってきた気がする。

ペースがつかめないままに1時間経過し、休憩に入りました。
休憩後は、ワークも取り入れたこともあり、なんとかいつものペースに。

終わっての自己評価は、60点。
講演としては、魅力に欠けるものになってしまった気がします。

自宅に帰ってから、なにが違っていたのかを考えていてふと思いついたのが、
「セミナー」と「講演会」は違うということでした。

セミナーは、受講生が学ぶことを目的に参加しているので、内容(=コンテンツ)に興味の焦点がある。
講演会は、聴衆が講師の話を聴くことがメインなので、講師そのものに興味の焦点がある。

僕のやったのは、コーチングについての説明がメインとなった、コンテンツ中心の講演会でした。

これでは、興味をひきつける事ができないのは当然です。
コーチングの一般論よりも、僕がどのようにコーチングに出会い、なぜコーチをしているか。
そしてコーチングを続けることで、どんなことが起きたのか。
そうした僕オリジナルの体験を語るべきだったのでしょう。

いま思えば、確かに事例として僕の経験を話しているときは、身を乗り出して聴いている人が多かったと思います。

普段のセミナーでは、自分の体験談をたくさん盛り込んでいるのに、今回の講演ではわずかしか話していませんでした。

「セミナー」なのか「講演会」なのかの違い。
大切なポイントを見落としていました。

次に講演の機会あるときには、この経験を活かしたいものです。