チームや組織で、ひとつの目標に向かっ
て協力し合うとき、さまざまな情報を共
有することは、とても大切な営みです。
もちろん、確実で間違いのない情報を伝
えることは基本です。
けれど、できれば「まだ確定していない
曖昧なこと」も、早めに共有しておくこ
とが、実はとても重要なのだと思います。
たとえば「なんとなく気になることがあ
る」「どうなるかわからないけれど、も
しかしたら…」
そんな言葉を、気軽に言い合える雰囲気
があるだけで、予想外のトラブルを防げ
ることもあるのです。
もし、正確なことしか言えない空気が漂っ
ていたら、不確かだけれど大切な“予兆”
のようなものが、誰にも伝えられないま
ま、見過ごされてしまうかもしれません。
そしてある日、突然大きな問題が表面化
する。そのときになって、誰かが「そう
なると思っていた」と口にする、そんな
場面に出会ったことはありませんか。
それはきっと、小さな気がかりを口にで
きない雰囲気が、組織の中に静かに漂っ
ていたからかもしれません。
協力し合うための情報共有を、本当にス
ムーズにするためには、仕組みだけでは
なく、その場に流れる“空気感”にも、目
を向ける必要があるのだと思います。
情報とは、確かさだけでなく、気配や予
感も含めて分かち合うことが大事でしょ
う。
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オフィス エンカレッジ代表
銀座コーチングスクール富山校代表
国際コーチング連盟PCC(プロフェッショナル認定コーチ)
中村 慎一
https://coach-n.com/
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