意見はぶつけるのでなく、そっと並べる【毎日更新5,396日目】

「これはちょっと違う気がするな」
「もっとこうした方がいいのに」
そんなふうに感じる場面、誰にでもある
のではないでしょうか。

けれど、そう思って意見や提案をしても、
それがすぐに受け止められるとは限りま
せん。

では、どうすればいいのでしょう。

若い頃、私にもそんな経験がありました。

転職した会社で、報告書の書式に疑問を
抱いたのです。 同僚たちも同じように不
満を口にしていて、「この項目、意味あ
るの?」と、よく話していました。

でも、会社に訴えても、なかなか取り合っ
てもらえませんでした。

そこで、私はこうしてみました。

まずは、会社が指定した書式にきちんと
従って報告書を作成する。そのうえで、
「こうしたらもっと良くなるかもしれま
せん」と、自分なりに工夫した書式を添
えて、両方を提出したのです。

すると、会社の方から、「この項目には
こういう意味があるんですよ」と教えて
もらいながらも、私の提案のいくつかを
受け入れてもらえました。

今思えば、まずは相手の求める形に応え
たうえで、改善案を差し出したからこそ、
その声が届いたのだと思います。

もし、同僚たちと同じように、最初から
「変えてほしい」とだけ訴えていたら、
それは単なる不満として受け止められて
いたかもしれません。

まずは、相手の話を受け止める。そのう
えで、自分の考えをそっと添える。

この順番が、意見を伝えるときの大切な
土台になるのだと、その経験が教えてく
れました。

それ以来、何かを提案したいときには、
まずは相手の立場や意図を理解しようと
心がけています。

そうすると、無駄な対立を避けながら
一緒により良い方向を探っていける関
係が育まれていくのです。

意見とは、ぶつけるのでなく、静かに
並べて比較するもの。 その姿勢が、言
葉にやさしさを宿してくれるのかもしれ
ません。

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オフィス エンカレッジ代表
銀座コーチングスクール富山校代表
国際コーチング連盟PCC(プロフェッショナル認定コーチ) 
 中村 慎一
https://coach-n.com/
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