きのうは、カルチャーセンターでのコーチングの3ヶ月講座の最終日でした。
終わってから受講生に感想を聞いていると、そのうちの1人が、
「じつは私、コーチングってキライだったんです。」
といい始めました。
以前に、自分がとても頑張っているのにうまくいかずに悩んでいた時に、あるコーチの講演会にさそわれて参加したらしい。そこで、講師は「とにかく動けば良い、頑張れば何とかなる。結果がでないのはがんばりが足りない。」という内容をエネルギッシュに語ったらしい。
その後に、その場にいたコーチからも、「もっとがんばれ!」という主旨のアドバイスを受けて、「これがコーチング!?おかしい!!」と思っていたそうです。
講座に参加したのは、それでも世間で流行っているようなので、それなら実際に自分が体験して確かめようという思いからだったそうです。
3ヶ月受講しての感想は、
「コーチングのイメージが変りました。」
良かった。
ますますキライになられたら、僕の責任重大でした。
別の機会にも、似たようなことを言われたことが有ります。
その方もコーチングに興味をもってネットを調べていたのですが、あるコーチのコラムに納得がいかず、「コーチングってこんなものか!」と感じていたそうです。
その時に僕が伝えたのは、
「そのコーチのコーチングは、あなたにとってから過ぎるタンタン麺だったんですね。ただ、まろやかな味のタンタン麺もあればしょうゆ味もミソ味もとんこつもあるので、ラーメンを嫌いになるのはもったいないと思うよ。」と言うことでした。
世間ではコーチングは流行ってきているようで、いろんな方が「コーチ」と名乗って、独自のコーチングをしているようです。
どれがコーチングで、どれがコーチングでないのか、
それを決めるのは、やはりお客様であるクライアントだと思っています。
なにかの資格をもってコーチと認めたり、チェックリストのようなもので決めることはできないと考えています。
流行っているラーメン屋さんが、おいしい店なのであり、いろんな味や店作りでそれぞれに日本一となるラーメン屋さんがあって良い。日本一でなくても、支持するお客様がいれば、それで「ラーメン屋」を名乗ればいい。そう思えばいいのではないでしょうか。
ただし、「プロ」を名乗るのであれば、自分の出したラーメンを目の前のお客様がうまいと感じているか、まずいと感じているか、それに気づく能力は必須だと思います。そこで、味をかえるのか自分の味にこだわるかは本人の選択ですが。
と考えると、目の前のお客様の要望に応える能力の高さが、プロコーチの重要要素の一つになってきますね。リッツカールトンかカシータに勉強にいこうかな?
やっぱり、コーチは勉強を継続することから逃れられません。
とにもかくにも、まずはコーチング嫌いな人を1人減らすことができて、嬉しかったです。