昨日は、ファシリテーション協会富山サロンの勉強会でした。
そこで「振り返り」の進め方としてKPT(ケプト)というフレームワーク(考え方・進め方の枠組み)を紹介してもらい、体験ワークショップを行いました。
KPTは
「Keep:うまくいっていること、今後続けていきたいこと」
「Problem:問題と感じる点、不安やリスク」
「Try:次にチャレンジしたいこと」
のことで、上記の順に話し合っていき、行動したらまたKPTの順に振り返りを行うというシンプルなものです。
ポイントは、まずKeep=やってよかったこと から振り返るということで、”Problemから振り返ると暗くなっちゃいます”との説明がとても納得感がありました。
こうしたフレームワークを持っていると、進行がスムーズに行え、短時間に深い気づきを引出したり、集団の合意を得やすいと思いました。
ファシリテーターもコーチも、何かの答えに誘導することはなく、相手の考えに沿って進行しますが、その進行の「枠組み=フレーム」には「型=フレームワーク」を持っているほうが効果的なファシリテートやコーチングができますね。
もちろん、1つのフレームワークにこだわって、その枠から外れないものどうかと思います。やはり場面や話の展開に応じて、複数のフレームワークを使い分けれるのがいいのかとも思いました。
KPTというのは、ソリューションフォーカスに似ているなと感じました。
そう思って、帰ってから紹介された資料をネットで見ていたら、その参考文献にスティーブ・ド・シェーザー氏の文献が掲載されていました。氏はソリューションフォーカスの創始者ともいえる人なので、似てて当然ですね。
またDiSCという行動特性診断で、自分の分析レポートを「継続すること、やめること、変化させること」の視点からアクションプランを引出す手法も近いなと思いました。
どれも、基本の考え方は「より良い状態(結果)を主体的に作り出す行動を引出す」という点で共通なのだから当然なのでしょう。
コーチとしてフレームワークを持ちながら、自在に内容はクライアントについていけるようになるのがベストなのだと思えてきました。