講師が学ぶコーチングスクール

今日は銀座コーチングスクール富山校のクラスB初日でした。

このクラスでは、クラスAで学んだ基本スキルを使って、コーチングの会話(セッション)を組み立てる基本構造を学びます。

当然、知識伝達だけでなく実際にトライするロールプレイを繰り返しますが、このロールプレイ後の感想を引出すのが、じつはクラス進行のツボなのです。

参加者の実際のテーマでロールプレイしますので、どんな展開になるかはわかりません。当然、でてくる感想も講師の僕が期待した通りとは限りません。

ここで、無理に僕の考えに導くのか、それとも相手の感想を尊重して受け止めることができるか、この舵取りを失敗すると取り返しがつきません。講師の一番の腕のみせどころ(?)なのです。

理想の形は、
”予想外の感想が飛び出し、それを僕が受け止め、他の人に意見を訊き、クラス全体でディスカッションするなかで、個別案件にとどまらない法則のようなものが引出せ、それがテーマのねらいと一致している”なんて考えていますが、そんな上手く行くとは限りません。

それでも、個別に飛び出す感想から学べることは多く、講師をしながら学びも得られるというオイシイ(?)仕事でもあります。

コーチングの知識・スキルを単に伝えるだけ(=ティーチングするだけ)なら、たぶん簡単で、毎回同じ内容を淡々と行うことができるでしょう。

でもコーチングは知識だけで行うことは出来ません。体験を通した納得感や気づきがなければ身に付かないと思います。
ですので、ロールプレイは必須であり、その後の感想を発表しあって共有する(シェアする)ことで学びを深めると考えています。

ですので毎回どんな人が参加して、どんな話をされるかは、僕のコントロールを超えたものであり、それが楽しみです。
縁あって、偶然一緒に受講した人同士が生み出す学びの空間。それを有意義なものに導くのが、コーチング講師の役目だと思っています。講師が偉いわけではないのです。たまたま人より早くコーチングを知って、リードしているだけです。

明日は、2日目。
実際に長時間のコーチングセッションにトライしてもらいます。

これも、どんな展開をするか楽しみでワクワクしてきます。