マイ花押

週末はコーチ大会参加で上京していました。コーチ大会は土曜でしたので、日曜には歌舞伎座で歌舞伎見物をし、その後「花押(かおう)」講座に参加してきました。

花押とは、貴族や武士、僧侶が自筆の証明としてサインのように文字をデザインしたものです。

僕も自分の名前の文字をベースにいろいろ作ってみましたが、なかなか気に入る形にはなりませんでした。まあ、いきなり初めてでそんなにうまく行くものはないですよね。

でも、終了間際に先生が1名だけに色紙を書いてくれるということになり、遠方からの参加ということで、僕の名前を使った花押を作って詩とともに書いてプレゼントしていただきました。

花押

詩は「大方無隅 大器晩成」
<大方(たいほう)は隅(ぐう)なく、大器は晩成なり>
と書かれています。

直訳すると、「無限に大きい四角には四隅がなく、無限に大きい器は出来上がらない」となり、大器晩成は一般に広まってる意味とは少し違います。

前半の「大方無隅」は、四角い器も無限に大きくなれば角がなくなるという意味。後半の「大器晩成」は大器ができないとうことではなく、いつまでも時間をかけて作っていくべき、つまり学び続ける、成長し続けること、と言うことを逆説的に表現しているようです。

つまり、自分は大器だから何もせずに時を待つというのは間違いで、常に前進の努力を続けたものが、大器になるという意味だと知りました。

僕なりの言葉にいいかえると、「一生をかけて器の大きな人間になる努力を続けなさい」ということだと理解しました。

真ん中の花押は、僕の名前の慎一を使い、慎の”りっしんべん”が心を表すことから、円と心をイメージして作られています。

帰ってから早速、額にいれて自宅の仕事場に飾りました。
これから署名には必ず花押も記入するようにしようと思います。
(まだまだ練習が必要ですが)

今回教えていただいた先生は、望月 鶴川(もちづき かくせん)先生というかたで、大臣や著名人の花押も創作されている日本の第一人者です。
鶴川流花押

とても穏やかで柔らかい雰囲気をもっておられ、描き方も形式にとらわれない自由さを大切にしていらっしゃいました。

花押を持ちたい、自分で書けるようになりたいという方、一緒に先生を富山へ呼びませんか?

経営者の方や、将来に目標をもっている方、自分の行き方を表すサインを持ちたいという方にお勧めです。