ネットでも対面でも大切なこと【毎日更新2,441日目】

2017年09月23日

ビジネスコーチの中村です。
　　
「私は人のつながりを大切にしたいから
ネットはあまり使いたくありません」
　
という経営者に何人もお会いしました。
　
　
この言葉、あなたはどう思いますか？
　
　
　
わたしは心底「もったいない」と
思っています。
　
　
なぜなら冒頭のセリフには、
こんな前提が含まれているからです。
　
　
ネットでは人とのつながりが
生まれない、という前提です。
　
　
果たして、そうでしょうか？
　
　
　
ここで、人のつながりということを
時代を古く遡って通信手段と
いう側面から考えてみましょう。
　
　
江戸時代までは、誰かに何かを
伝えたいときには、自分で出向いて
直接面会していたことでしょう。
　
　
なかには、手紙を飛脚をつかったり
人に託して届けてもらったことも
あったかもしれませんが、庶民には
難しかったでしょう。
　
　
明治以降に郵便制度が整備され
ていくにつれて、誰もが安価に
手紙を使うことができるように
なりました。
　
　
その後、電話が普及していき
平成になってからはFAXが
個人の家庭にまで広がりました。
　
　
そして、ネットの時代になって
きました。
　
　
こう考えると、ネットは何か
特別なことというよりも、
通信手段・情報伝達手段に
新しいものが１つ加わっただけ
と考えられないでしょうか？
　
　
テレビと電話を使った
テレビショッピングは
大きな市場になっています。
　
　
そこでは、緻密な準備と
工夫を重ねて、お客様がほしい
ものを提供して成功しています。
　
　
成功しているということは、
信頼関係ができているということです。
　
　
テレビショッピングの前には
カタログショッピングも大きな
市場でした。
　
　
どちらも、直接対面しなくても
つながりを作り出せています。
　
　
ネットもそうしたことの
進化形だと考えたら
同じではないでしょうか？
　
　
　
実際、ネットをつかってビジネスを
成功させている人を何人も知っています。
　
　
彼らは、ネットで手軽に多くのお客様
を集めているように見られがちですが
そうではありません。
　
　
ものすごい工夫と試行錯誤からの
改善を高速で回しています。
　
　
そして、お客様一人ひとりに対して
時間をかけた対応をしているのです。
　
　
機械的な仕組みを自動化している
だけではありません。
　
　
信頼構築のために、いくつもの
作業を積み重ねています。
　
　
つまり、お客様一人ひとりに
けっこうな時間をかけています。
　
　
この、一人のお客様に時間と
手間をかけているということが
ネットであっても伝わるから
成功するのだと思います。
　
　
　
ところが、対面でビジネスが伸びない
と悩んでいる人の多くは、よく話を
聴いてみると、こうした工夫をして
いません。
　
　
対面で個別対応すると口にしていますが、
その準備はあまりされておらず、ちょっと
厳しい表現をすると、その場での行き当たり
ばったりなだけです。
　
　
そして買っていただいたら、それっきり。
　
その後のフォローもあまりしていません。
　
　
つまり、一人のお客様にかけている
手間と時間が少ないのです。
　
　
　
ビジネスがうまくいくかどうかの
大きな要因の一つが個々にあると
私は信じています。
　
　
手段が、ネットか対面かはわずかなこと。
　
　
ビジネスの本質は、どれだけお客様の
事を考えて、手間暇をかけるか
にあるのではないでしょうか？
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