誰のためのデザインなのか【毎日更新3,032日目】
2019年05月09日
４月から大学生になって
デザインの勉強をしています。
といってもデザイナーになるわけ
ではなく、アイデアを形にする
思考プロセスを学びたくて取り組んで
います。
すると、いろんなモノのデザインが
気になります。
きのう利用した飲食店では
こんなことがありました。
席に案内されてしばらくして、
店員さんを呼ぼうとテーブルの上を
見回したのですが呼び出しボタンが
見当たりません。
この店はいまどき珍しい呼び出しボタン
のない店なのだと思いました。
私だけでなく、同席した１０名ほどの
誰もがそう思っていました。
でも、しばらくしてもう一度見直して
みると、つま楊枝入れと思っていた
木の箱が呼び出しボタンでした。
木製の箱で化粧されていて押しボタン
部分も木製になって「呼」の文字が
彫り込んでありました。
みごとに和風にしつらえてあった
のです。
でも、あまりに見事な木目の箱にしか
みえないので、まさか呼び出しボタン
だとは気づきませんでした。
たしかにおしゃれなデザインで
いい仕上がりでした。
作った人はきっと出来栄えに満足して
いることでしょう。
ですが、利用する私達にはキレイな
木の箱としか見えなかったのです。
その本来機能が伝わりません。
使う側の視点が欠けていますね。
こうしたことは、モノにかぎらず
サービスにもありますね。
どんなサービスをするかを考えて
実行することもデザインです。
よかれと思っているサービスが
される側にはちっともありがたく
ない、逆にないほうがいいという
こともあります。
誰のためか？
は忘れずにデザインしなければ
いけませんね。
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