苦手だったおかげ(続編)【毎日更新2,909日目】
2019年01月06日
ビジネスコーチの中村です。
昨日は、苦手だったから細かなことまで
工夫したという話をしました。
スポーツの経験でお伝えしましたが、
今日は仕事の話です。
私の仕事はプロコーチです。
コーチングというコニュニケーションを
使って、ビジネスの支援をしています。
では、コミュニケーショが得意だった
かというとそうではありません。
とても苦手でした。
人見知りで初対面の人と会話が
できませんでした。
大勢の人が集まるパーティのような
場もとても緊張します。
特になにげない雑談や、さりげない
会話がとても苦手です。
かといって人の話を聞くのも
全然できませんでした。
誰かの話を聞いているとつい
その内容を分析して評価して
しまうのです。
そして話のダメ出しをしたり
自分の意見を主張し始めたり
することがよくありました。
場の和やかな空気を壊す天才
だったと思います。
「だった」と過去形にしましたが
いまでも気を抜くとそれがすぐに
出てしまうので現在形ですね。
そんなコニュニケーションレベル
だったので部下指導も失敗して
しまったのです。
それがきっかけでコーチングを
学びました。
正直なところ、学びだして
かなりきつかったです。
できないことだらけでしたから。
ちょっとした一言さえ、口に
するのに一週間くらい車の運転中
やお風呂で発声練習をしました。
たとえば「なるほど、そうですね」
という同意の言葉。
これすら、コーチングを学ぶまで
人生で一度も口にしたことのない
言葉でした。
なので頭で分かっても声に出そう
とすると詰まってしまうのです。
スポーツでは練習でやったことが
ない動きを試合でできないのと
同じです。
それまで口にしたことない言葉は
実際のリアルタイムの会話で口に
することができません。
なので、そんな簡単な言葉一つひとつ
を練習していきました。
抑揚を上げたり下げたり、
声のトーンをかえてみたり、
速度も早くしたりゆっくりにしたり、
魔のとり方もあれこれ試しました。
わからないので、苦手なので
考えられること全てを試して
練習しました。
苦手なので細かな違いも
気になって確認したのです。
これがよかったです。
そこまでやったおかげで
自分でもコントロールできる
ようになっただけでなく、
相手の言葉に現れる微妙な変化に
敏感になることができました。
話し方を細かく練習したおかげで
聴く力も向上したのです。
もし自分がコニュニケーション
に得意意識をもっていたら、ここ
まで練習しなかったでしょう。
ちょっと取り組んだくらいで
「苦手だから自分には向いていない」
なんて判断するのはもったいないですね。
苦手と感じることは、細部まで研修
して得意分野に変化させるチャンス
かもしれませんよ。
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