職業の範囲【毎日更新2,750日目】
2018年07月31日
ビジネスコーチの中村です。
「あなたの職業は何ですか？」
と聞かれたらどう答えますか？
では、続いて
「その職業は何をするのですか？」
にはどうでしょうか？
いろんな答え方があるでしょうが、
多くの場合は、どんなことをするか
を答えてしまうのではないでしょうか。
それは何をするかという作業レベル
にとどまっていては自分の職業の範囲
が狭くなっているかもしれません。
最近、親の付き添いで総合病院へ
行くことが増えました。
いくつかの診療科を受信して
何人かの医師の診察に同席して
気づいたことがあります。
それは、医師の問診力、とくに
聴く力が格段に向上していると
いうことです。
高齢の親が医師の質問に、答えに
なっていない、自分が話したいこと
を話してしまうことがよくあります。
そんなときも、医師たちは話を
遮ることなくいったんは聴いて
くれ、それを認めてくれます。
ときどき「頑張ってきたのですね」
と褒めてもくれます。
その上で、もう一度ていねいに
問診のために必要なことを質問
し直します。
プロコーチの私が感心するほどの
傾聴力です。
問診が終わるころには、親はすっかり
安心して医師を信頼しきっていました。
そして「いい先生にあたってよかった」
と喜んでいます。
医師の職業は病気を治すこと、
と職業範囲を捉えていると
こうした対応はできないでしょう。
きっと、彼らはそれ以上の定義を
それぞれにもっているから、こうした
問診ができるのでしょう。
自分の職業はどんな目的でどんな成果を
目指すものなのかを考え直してみると
いいでしょう。
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